レンタカートラブルに見舞われた当日は、自分自身の準備不足と思い込みにより状況を好転させる機会を逸してしまい、長くツラい一日となりました。
さらに帰国後にも私の対処がまずかったことによってトラブルが尾を引き、警察沙汰寸前、眠れぬ夜を過ごしました。
私が見舞われたトラブルと、どういった準備が出来ていればどのように回避出来ていたか、一日を時系列に振り返りながらお伝えします。
是非、私が準備不足だった点を活かして頂き、読者様の旅が楽しく素晴らしいものにして下さい!!
- 準備不足ポイントまとめ
- 具体的な体験談を交えてポイントを紹介
- 悪化ポイント①旅程に無理があったため、レンタカーに負担をかけすぎた
- 悪化ポイント②現地で固定電話へと発信する手段を確保できていなかったため、トラブル長期化の一因になった
- 悪化ポイント③レンタカー会社の営業形態の理解が不足していたため、トラブル長期化の一因になった
- 悪化ポイント④現地のロードサービスを呼ぶと言う発想が(追い込まれたことで)抜け落ちてしまった
- 悪化ポイント⑤現地で信頼のおけるロードサービスを事前に把握できていなかった
- 悪化ポイント⑥レッカー業者へと納車した証を何も得ないまま出発してしまった
- 悪化ポイント⑦レンタカー貸出店舗へと直接連絡をしなかった
- ファインプレー集①大手レンタカー会社でMax保険加入により、金銭面での被害はゼロ!
- ファインプレー集②ネイティブ同僚による直接通話により事態が好転、警察沙汰を回避
- ファインプレー集③冷静な第三者に相談してみたこと
- ファインプレー集④携帯から国際電話の発信方法を把握しておいたこと
- まとめ 是非、反面教師にして良い旅をお楽しみください!!
準備不足ポイントまとめ
はじめにトラブルを経験した私が、今だから気付くことが出来た準備不足ポイントを列挙します。
私がトラブルを悪化させたポイント4点
悪化させたポイントをシンプルに突き詰めると、以下になります。
- 現地のロードサービスを呼ぶという発想が(追い込まれたことで)抜けてしまった。
- 無謀な旅程によりレンタカーに無理をさせてしまった。
- レンタカーをレッカー完了後に証明書や連絡先を受け取らなかった。
- レッカーされた顛末を、貸出窓口へと直接報告しなかった。(返却窓口と日本法人にのみ連絡していた)
なぜ上記のような行動に至ったのか、準備不足ポイントを洗い出してみます。
悪化させる行動をとってしまった理由、準備不足だったポイント、まずかった対処内容
私には以下の準備不足や対処のまずさがありました。
- 現地で日本のJAF並に頼れるロードサービスを把握しておかなかった
- 現地で固定電話に発信可能な手段を確実に確保出来ていなかった(高額な通常発信以外で)
- レンタカー店舗の営業形態にどのような種類があるか把握していなかった
- 万一の際に駆け込めるHertz店舗を把握していなかった
- レッカー後にクルマを預けた証明書を受け取らなかった
- レッカー先の連絡先を把握しておかなかった
- レッカー状況を返却窓口と日本法人に連絡して満足してしまった
- 旅程を欲張りすぎた
- レンタカーに無理させすぎた(笑)
- ディーゼル車の初歩の常識について、把握できていなかった
私が出来ていた数少ないファインプレー集
逆に数少ないながらファインプレーもありました!
- スーパーカバーというレンタル期間中のすべてを保証してくれるプランに加入していたこと
- 大手レンタカー会社を選択していたこと
- 職場で日本語ペラペラのネイティブカナダ人と何でも相談できる関係を築いていたこと(笑)
- 冷静な第三者に相談してみたこと
- 携帯から国際電話のかけ方を把握しておいたこと
このファインプレーのおかげで、なんとか『旅の思い出』レベルに収まったと言えます・・・。
これらの準備不足やファインプレー集を教訓として旅の準備を整えて頂ければ、同じトラブルに見舞われてもスピード解決や未然防止が出来るはずです!
具体的な体験談を交えてポイントを紹介
以降は具体的な体験談を交えながら、ポイントを紹介していきます。
悪化ポイント①旅程に無理があったため、レンタカーに負担をかけすぎた
トラブル発生日は、ノイシュヴァンシュタイン城付近の宿を早朝に出発、500㎞離れたライン川下りを目指していました。
多少の無理は承知しており、間に合わなければフランクフルトに直行するつもりながら、「あわよくば一便でも早い船に!あわよくば一駅でも上流から!」・・・と諦めきれずに先を急いでいました。
悪化ポイント②現地で固定電話へと発信する手段を確保できていなかったため、トラブル長期化の一因になった
高速道路走行中にエンジンが激しく振動した末に、急にシャットダウン!運よく滑り込んだパーキングエリアで、レンタカー会社から告げられていた連絡先へと、事前に自分で準備していた通話アプリから電話発信しようとすると、対応不可地域の表示が!
悪化ポイント③レンタカー会社の営業形態の理解が不足していたため、トラブル長期化の一因になった
近くのガソリンスタンドまで慎重に車を走らせ、店員さんから借りた電話で発信するもずっと保留中のアナウンスが流れ続ける。(当日は国民ほとんどが休日の土曜日)
諦めて直接最寄りのHertz店舗に向かうが、エンジンへの負荷を抑えながら苦労してたどり着いた店舗は、IKEAで軽トラを貸し出している無人窓口だった!
さらにそこから徒歩で隣町のHertzに向かうも、土曜日の営業は午前中のみで終了していた!
悪化ポイント④現地のロードサービスを呼ぶと言う発想が(追い込まれたことで)抜け落ちてしまった
トラブルが長期化していくに伴い、ついに高額な国際電話料金にも腹を括り、トラブル窓口に携帯から発信するも繋がらない。
別途書かれていた携帯用の番号に掛けるもなかなか繋がらない。繋がったかと思うと、トラブル窓口の番号を案内される。(下手な英語の行き違いもあったかもしれない)
営業中の別店舗に電話してみると繋がるが、やがりトラブル窓口への電話が『唯一の手段』だと言われて助けてもくれない。
IKEAでは固定電話を貸してほしいとお願いしたが断わられ、近くのホームセンターで固定電話を貸して頂くことが出来た。
この『ようやく手に入れた固定電話手段』から『トラブル窓口への電話』が『唯一の手段だ・・・』と追い込まれて、これ以外の発想が出てこなくなり、ここから4時間も電話を掛け続けた上で解決せずギブアップする最悪の展開となる・・・。
悪化ポイント⑤現地で信頼のおけるロードサービスを事前に把握できていなかった
ポイント④と若干矛盾した書き方になってしまいますが、ロードサービス自体、脳裏に一瞬よぎるにはよぎったのです。
ですが、
- レンタカーなのにどう説明すればいいのか?
- 日本国内でもレッカー業者の評判はピンキリなのに、信頼出来る業者を探し出せるのか?
というところが解決できないまま、焦り・テンパり・連続する一方的な『唯一の手段』発言でのお断り・・・、などにより考えが押し潰されていきました・・・。
結果として、レンタカーで別のレッカー呼んでも全く問題ありませんでした。
レッカー会社への説明も一言だけで済みます(事情説明自体は、レッカー会社での対処がかなり変わるので絶対必要)
レンタカー会社も先に公式窓口に連絡して繋がらなかったことを告げただけでお咎めはなし。
JAFと提携している現地のADACには全幅の信頼が置けました。考えられる最善の手は全て尽くしてくれましたし、後述する私のまずい対処により数百万円レベルの着服が可能でしたが、悪用せずキチンと対処してくれています・・・。ホント頭が上がりません。
悪化ポイント⑥レッカー業者へと納車した証を何も得ないまま出発してしまった
夜も遅くなったころ、レッカー会社に辿り着き、用意してくれていたタクシーに乗り換えてHertzの店舗へと出発しました。
この際、疲れと安心からか、納車証明も連絡先も何も得ないまま出発するという大きなミスを犯してしまいました。
なんとこのミスには、レッカーされて1週間経過した帰国後に貸出店舗から「車の返却がない!警察に連絡するぞ!」という強い口調の連絡を受けるまで、全く気付きませんでした・・・。
気付いた時の冷や汗は、今でも思い出したくありません・・・。
なぜ1週間も返却されていないのだろう・・・。あの業者が悪徳だったらどうしよう・・・。明らかな落ち度である場合、保険の対象外となり全額弁済になるかも・・・。500万円以上の損害になるのでは・・・。
ぐるぐると考えが巡り、文字通り一睡も出来ませんでした。
結果的には、ADACは数百万円の着服をすることもなく、紳士的な対応をしてくれていました。Hertz専用の修理工場へとスムーズに納車されていたようです。
Hertz内での連絡が滞っていたため、貸出店舗には情報が降りていなかったようです。
悪化ポイント⑦レンタカー貸出店舗へと直接連絡をしなかった
ポイント⑥での説明により若干前後してしまいますが、帰国後にあちらから連絡を受けるまで、私から貸出店舗への直接連絡はしていませんでした。
返却当日に返却予定だった店舗(貸出店舗とは別)と、翌々日に日本法人のカスタマーセンターには私から直接連絡していました。
ですが実際には、一番の当事者は貸出店舗になります。以降の予約に対応出来なくなりますものね・・・。
返却店舗にしてみれば、貸出店舗とは業務は別。一旦クルマを預かっているだけのようなもので、勝手に貸出店舗の担当が取りに来る・・・といった運用なのでしょうね。私から報告した情報の展開も、当然のようにされていませんでした。
Hertzは国際的で巨大な組織ですので、一体であるようでいて連絡にはタイムラグが生じてしまいます。
日本法人としても、現地店舗への直接連絡はせず、上部組織であるアメリカ本社に連絡したそうですが、そこで情報が滞っていたようです。
結果、どこからも連絡がなく当事者である貸出店舗が、借りた本人の持ち逃げを疑って連絡してきた・・・という構図でした。
ファインプレー集①大手レンタカー会社でMax保険加入により、金銭面での被害はゼロ!
1万キロも走っていないクルマで、(多少?)無理な走行をしたことも一因となり、エンジンが1気筒壊れるという損害となりました。
さらに数時間に及ぶ国際電話による2万円overの通話料、タクシーによる代替移動で500eur弱。
これらすべてを補償して頂くことが出来ました!
これを怠っていたらどうなっていたかなんて・・・想像したくもありません・・・。
保険ってなんて大事なんだろう、大手の安心感ってやっぱりありがたいと痛感しました。
ファインプレー集②ネイティブ同僚による直接通話により事態が好転、警察沙汰を回避
帰国後の警察へ連絡するメールにより焦燥していた私は、最終手段に出ました。
ネイティブの同僚に泣きついたのです(笑)
代理人としてサクッとSkypeで国際電話、数十円と数分で話を付けてくれました。
眠れぬほど不安が募っていた私にとって、滅茶苦茶ありがたかったです。
もちろん打算ではありませんが、なんでも相談できる信頼関係を築けていたこと、同僚として近くにいてくれたことの幸運に感謝しました。
ファインプレー集③冷静な第三者に相談してみたこと
借りた固定電話で保留を聞きながらも、スマホでLINEチャットにより友人たちに状況報告をしていました。
電話を掛け続けることにとらわれ、最終的に諦めて警察署を目指そうとしていた矢先、LINE返信で「JAFの提携先に相談してみたら?」という提案を目にしてハッとして、一気に解決に向かいました。
テンパっている時は視野が狭くなっていますので、冷静な判断が出来る第三者から思いもよらぬ助け舟を頂けることがあると実感した出来事でした。
ファインプレー集④携帯から国際電話の発信方法を把握しておいたこと
通話アプリからの発信が準備し切れていなかったことは落ち度でしたが、少なくとも通常発信の方法は抑えていました。
これすら把握出来ていなかったら、ADACへの連絡もすぐには出来ず、どうなっていたことやら・・・。
通話アプリの方が有用ではありますが、緊急手段として把握しておくことは重要かと思います。
まとめ 是非、反面教師にして良い旅をお楽しみください!!
私が巻き込まれたトラブルについて、悪化の要因や今だったらこうやって事前準備しておくのに!これはやっておいてホント良かった!というポイントを紹介して参りました。
トラブルをふまえて振り返ってみても、やはりレンタカーでの旅行は最高です。
「当然把握しているよ!」っていうことも多いかとは思いますが、「あっ・・・、楽観的過ぎたかも・・・。」ってポイントがもしありましたら、より確実に最高な旅にするためにも参考にして頂けましたら幸いです。
良い旅を!!