ドイツでのレンタカー旅行を終えて、実際にドイツで運転中に気を付けるべきことを報告してみます。
現地で長期間運転されている方からしたら「たかだか2週間運転しただけで何を語っているのか…!?」と感じてしまうかもしれませんが。
初めてドイツでレンタカーを運転する余裕が全くない感覚だったり、少しずつ慣れてきたら注意を向けてみた方が良いポイントだったり、不慣れな私だからこそ感覚が近い部分もきっとあるハズです!
ドイツ現地での運転への慣れ具合に応じて、段階的に注意していくべきポイント
ドイツ現地での運転が初めての方が、最初に集中しておくべきポイントと、慣れてから最優先に注意すべきポイントは少し違います。
なにせ最初から全部に全神経を配ろうとすると、むしろパンクしてしまって危険!
ドイツ運転のポイントを簡単にまとめると以下です↓
私が考えるドイツ運転で注意すべきポイント
- 右車線・左ハンドルに慣れる
- 標識の中でも「進入禁止」に注意
- ラウンドアバウト(環状交差点)に慣れる
- すべてに慣れたら速度制限遵守の優先度を上げる
順に説明します。
ドイツでの運転注意ポイント①まずは右車線・左ハンドルに慣れる
日本でクルマを日ごろから運転していれば、車線やハンドルが逆になる程度でしょ?と思ってしまうかもしれません。
ところがコレって日本での運転に慣れていればいるほど、ホントに大変です…。
しばらくココだけに脳のリソースを全部持っていかれるぐらいの覚悟はしておいてください。
普段の感覚とあまりに違うので、他のことを気にしている余裕がホントになくなります。
車線とハンドルが逆になると、
- ハンドル周りについているウインカーなども逆
- 普段と違って車の左側にいる → 走行位置の感覚もズレる!
…という点でのズレも補正しないといけません。
ウインカーのつもりがワイパー…ならまだマシで、車種によってはギアレバーを操作してしまい走行中にニュートラルギアに入ってしまうなんてことも…。
走行位置の感覚ズレも結構厄介です。
日本だと運転席から見える「道路の中央を走っている景色=クルマの中央より少し右」ですよね。
同じ景色感覚で左ハンドル車を走らせるとどうなるか分かりますか?
ヘタクソな図ですが(笑)、イメージは以下です↓
道路の中央を自然に走っているつもりが、右側に寄り過ぎていて脱輪・接触しそうだったりします。
最初のうちは同乗者もちょっと怖い思いをするでしょう(笑)
同乗者には積極的に協力してもらって、走行位置を補正していったり、道案内を全面的に任せてみたり、なるべくクルマを動かすことだけに集中して慣れていくと良いです。
- 右折の時、右折した先ではどちらの車線に入るのか?(手前です)
- 左折の時、左折した先ではどちらの車線に入るのか?(奥です)
少しずつ慣れていきましょう。
速度なんて出している余裕はないでしょうし。
駐車場も、郊外なら大型スーパーの屋外駐車場や、街中なら屋内駐車場の方がハードルが低いので、最初はそういったところを選ぶと良いです。
観光に最も便利なのは街中の路上駐車の場合もありますが、標識情報を把握したり、日本ではあまり経験のないであろう縦列にチャレンジしないといけないことが多いので、慣れるまでは後回しにしましょう。
ドイツでの運転注意ポイント②標識の中でも「進入禁止」に注意
②と言いながらも、走行開始前に把握していないとマズイポイントではあります。
ドイツでは色々な標識がありますが、基本的には「見ればなんとなく意味が分かる」ものが多いですが…。
- ぱっと見で誤解をしてしまう可能性
- 誤解をしてしまった場合の危険性
が一番高いと私が感じたのは『進入禁止』でした。
進入禁止の標識は以下です↓
…ん?ドレ??って思いませんか?(笑)
そう、この「なんでもなさそうな赤丸」が進入禁止の標識なんです!
この赤丸標識が、アウトバーンの入り口とかにも設置されてます。
重要そうに感じず、意味分からず…で、もしうっかり通過してしまったらアウトバーン逆走です…。
「STOP」と書かれた一時停止なんかは分かり易いですが、シンプルな赤丸だけだと重要そうに感じないのは私だけではないのでは?(苦笑)
例えばREWEのショッピングカートにも以下のような表示がされていますが↓
赤丸=禁止の意味合いです。
日本だと赤丸にさらに斜線やバッテンが入っていてようやく禁止っぽくなる感覚ですが。
誤解しないように要注意です…!
ドイツの運転注意ポイント③ラウンドアバウト(環状交差点)に慣れる
ドイツでは都会でも田舎でも「ラウンドアバウト=環状交差点」がすごく多いです。
ラウンドアバウトの通過にはいくつかルールがあります。
ドイツでのラウンドアバウト通行ルール
- 入ったら右に進む(反時計回り)
- すでに中に入っている車が優先
- 左からくる車優先
文字で見るとややこしく感じるのですが。
実際のイメージを想像しつつ、道路の延長と考えればスッキリ理解できるかもしれません。
想像してみて下さい…、
直前まで右車線で進行していて。
環状交差点に差し掛かったら入場しやすいのはどっち向きでしょうか?(→ですよね)
右に入場するとなれば、入場前に確認すべきはどちら側でしょうか?(←ですよね)
このように想像しながら理解を深めると、案外アッサリ身に付きませんか。
日本に環状交差点は少ないですが、進行ルールが真逆になるのは車線が逆だから。納得出来ますよね!
ドイツの運転注意ポイント④すべてに慣れたら速度制限遵守の優先度を上げる
ドイツでの運転に慣れて余裕が出て来たら。
実は運転する際に優先度をかなり上げた方が良いポイントがあります。
それが『制限速度の遵守』!
私の体感ですが、ドイツでは日本よりも制限速度の切り替わりがこまめで激しいです。
それでいて自動取締機の数が非常に多い!
フツーの街中にもアチコチに設置されています。
しかも自動取締機が反応するのは制限速度+3kmから!
結構シビアなんですよね…。
ドイツでの運転で要注意ポイントの制限速度遵守。どうやって守る?ありがたい理由も?
まずは運転に慣れるのが大事で、それまではあまり速度は気にしなくても、結果的に速度超過してしまうほどの速度で走れないことの方が多いでしょう。
運転に慣れてくると郊外の制限速度が100kmだったりするのがドイツですから、徐々に平均速度が上がっていきがちです。
そういったタイミングで速度超過をしないためには、どうしたら良いでしょうか?
ドイツでの速度制限の傾向を理解しよう
例えば、アウトバーンを走行中の速度制限ですが。
速度制限のない区間を快調に走行していると、以下のような流れで速度制限が発生することが多いです。
アウトバーン速度制限の流れ一例
- 〇km先、道路工事の看板
- 120km制限区間の標識
- 100km制限区間の標識
- 80km制限区間の標識
- 工事区間突入
- (道が細いとさらに60km制限標識、など)
このパターンは非常に多く、分かり易いです。
もう①の時点で④までを想定しておきましょう。
一般道であれば、郊外は理由が何もなければ100km制限となります。
逆に〇km制限区間の標識があったら、何かしらの速度を出せない事情があると事前に察知することも出来ます。
道幅が狭くなっていたり、カーブが連続したり。
「道幅が狭くなりますよ」ってドイツ語で書かれていたら理解出来ませんが(少なくとも私は 笑)、
「80km制限」は標識ですぐ理解出来ますよね?
そう考えると、頻繁な速度制限変更って安全に運転するための情報を得るために実はありがたいものと感じられてきます!
実際、日本の速度制限変更よりもドイツの速度制限変更の方がしっかり裏付け理由があるなー…、と走っていて体感していました。
街の黄色い看板が出てきたら、速度制限標識が無くても50km制限区間。
街中で見通しが悪ければ30km制限へ。
非常に理に適ってますよ!
ありがたいメッセージだと解釈しつつ、速度制限の標識が遠くに見えてきた時点ですぐに気付けるように、注意を払っておくと良いです!
ドイツで速度制限を守るためにクルーズコントロールを活用しよう
最近の車は「クルーズコントロール」という、運転手が設定した速度を一定に保ってくれる機能が付いている場合が多いですよね?
この機能は是非活用しましょう!
ドイツでレンタカーを2回借りましたが、2回ともしっかり搭載されていました。
もし普段日本で使用していないのであれば、旅行前にちょっと練習しておいても良いかもしれません。
車によって多少の設定方法は違いますが、使い方は大体似たようなものですので。
この機能を使ってみると、いかに現地のドライバーたちがきっちり制限速度を守っているか分かります!
設定した途端、ぴったり前車との車間距離が変わらなくなることも少なくないので(笑)
クルーズコントロールをしっかり活用すれば、速度超過を気にしてチラチラとメーターを見る必要もなくなるので、安全運転にも直結します!
まとめ 最初は大変ですが、徐々に慣れて快適な旅行を!
以上、ドイツで運転をする際に注意すべき点を、運転への慣れに応じて段階的に変化させて紹介してきました。
- まずは左ハンドルに慣れる
- 進入禁止の標識に要注意!
- 制限速度は厳しい自動取締あり!
現地の交通ルールも「義務だから守る」ではなく、万一の事故が起きてしまっては楽しい旅行も台無しです。
頻繁な速度制限変更の裏に隠れた注意喚起のように、前向きに捉えてみるのも良いですね!
最初は苦労するかもしれませんが、ソコさえ乗り越えてしまえば格段に自由度が高くて快適に満喫出来るのがレンタカー旅行。
現地運転に関してはまったくの素人である私だって出来たのですから、是非諦めずにチャレンジして良い旅行にしてくださいね!
ではー。