旅日記前書き
<旅日記>のカテゴリでは、実際に私がドイツをレンタカー旅行した際につけていた日記を、現地で撮影した写真と共に紹介していきます。
別途移動ルート・観光内容をまとめた記事を作成しております。
合わせてご確認頂くことで、当日の旅程に対する余裕度・充実度などを感じ取って頂き、皆様の旅の計画のご参考にして頂ければと思います。
なお日記の時系列はそのまま活かしております。
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移動ルート・観光内容をまとめた記事はこちらです
私たちがドイツで実際に走行したルート、走行時間、慌ただしさを報告します!計画の参考にどうぞ!|初めてのドイツフランスレンタカー旅行体験談 (europe-drive.com)
2019/8/17 フュッセン~レンタカートラブル③
ここまでの経緯は別記事参照ください。(記事①はこちら、記事②はこちら)
オンリーウェイの呪縛で掛け続ける。そこに鋭い視線は貸してくれた店員さん?!
もう、エマージェンシーロードサイドアシスタンスに固定電話で掛け続けるのがオンリーウェイだと言われているので、これがつながらなければ警察に駆け込むしかないかも・・・。
しかも固定電話でしか掛からないというなら、この方法しかない。
ここ以外で借りれるところがあるかも分からない。
これが最終手段、最後の望みと腹を決めて、長い保留音声をずっと聞き続けていた私・・・。
14時15分くらいから1時間くらいかけ続けたところで、ふと気づくと貸してくれた女性の様子が豹変している。
あとから分かったことだが、どうやらあまり英語がわからないらしく、借りる際に下手な英語で説明したこちらの事情が伝わりきっていないようだ・・・。
厳しくこちらをにらみつけ、営業妨害だ!電話を返せ!などと言ってくる。
最後には強引に取り上げられてしまった。
別の店員さんが取り持ってくれる。ありがたいが・・・。タイムアップへ。
その一部始終を見ていたのか、別の英語がわかる女性店員が寄って来てくれた。
改めて事情を説明したところ、何とか伝わったようで、もう一度貸してくれた・・・。
その女性経由で、先ほど怒っていた女性店員にも事情を伝えてくれた模様だ。
結局、そのままトータル4時間弱、18時までかけ続けるが・・・、つながることはなかった。
その間、スマホからLINEで同期社員に状況を説明したり(のちにファインプレーになる)、海外携帯用番号にも再度掛けてみる。
海外携帯用番号側は何度かつながった。
今度はドイツ語の意味不明自動音声中に「2」を選択してみる。(実際は4まであった模様?)
結局、「2」も英語対応ではなかったようで、やはり番号が違う!と言われて、切られてしまうだけだった。
先ほど厳しい剣幕だった女性店員も、同情してくれたのか、炭酸水をくれたり椅子を貸したりしてくれた。
たしかに夏の暑い中、老親と小学生2人連れて何時間も立って電話をし続けている・・・。
ホームセンターの閉店時間も迫り、18時までと決めて掛け続けたが、ついにギブアップ。
英語のわかる店員さんにギブアップを告げ、お礼と警察までの道のりを聞いてみる。
どうも警察署が近くにはないようで、バス停を案内された。
バス停前にIKEAへ実車確認へ・・・。道すがらのLINE確認でファインプレーが生まれる
ホームセンターを出た後、IKEAには5時間ほど停め続けていることも気になっていたので、バス停よりも先にIKEAに向かってみる。
道すがらLINEを久々に開いてみると、会社の同期からいくつかメッセージか来ていた。
その中で、JAFに加入しているなら現地の提携サービスが受けられるのでは?というメッセージが目に留まる。
確かに、オンリーウェイだと説明されたHertz公式ロードアシスタンス以外でも、レッカー業者はいるはずで選択肢として一瞬よぎったことはあった。
ただ、日本ですらもレッカー業者の善し悪しを見抜くのは困難で、ましてドイツでスマホ検索でそれは・・・難しいように感じられたのだ。
悪徳や詐欺に引っ掛かりレンタカーを横領されたら大問題だ。
そもそもレンタカーを勝手にレッカーして良いものか良く分かってないことと、オンリーウェイ呪縛で思考力が弱く、選択肢から消していたのだ。
でも、信頼のJAFの提携先ならアリなのではないだろうか!
急にめちゃくちゃ頼もしい助っ人が来てくれたような感覚だ。
信頼のJAFさんからアドバイスをいただく!ADACとの出会い。
JAFカードを携帯していたので、試しに日本に国際電話を掛けてみた。(もう国際電話にためらいなど微塵もない)
日本はもう明け方3時ごろだが、すぐ繋がった。
事情を説明すると担当部署に回されて、ドイツだと「ADAC」と提携していることを教えてくれた!
ただ、どのようなサービスが受けれるか、連絡先がどこかは自分で調べて下さい。と言われた。
信頼のJAFと提携しているならもう無条件に信頼できる!
すぐにADACの連絡先をweb検索し、電話をかける。
割とすぐ繋がり、もう必死に助けを求める。
トラブル発生から8時間、ここまで切られ続けたが、このクモの糸だけは絶対離してなるものか!!!
電話口はけだるそうなアンチャンの声で、場所を説明していくと、
「ああー、分かった。そこストリートがキレイだよね~」
とか言われたが、人生でここまで返す言葉が出てこないことがあっただろうか・・・?と衝撃を受けたほど、返す言葉が全く出なかった。
お互いの緊張感の差がハゲシイヨ・・・。
一日中助けを求め続けては実らなかった先での、不意のユーモア。
受け流す余裕が一切ありませんでした。ていうかストリートの様子なんて覚えてねーわ!
なんとか場所を説明して救援を要請する。
IKEAという比較的わかりやすい建物に停めたのはある意味では良かったのだ。
本来の発音は”イケア”じゃないみたいだが、特に訂正はなかった。
自分の電話番号も伝えておく。
不安な着信と言伝
少し待っていてふとスマホを見ると、知らない間に非通知からの着信履歴が数回残っていた。
どうもつながらずに切れてしまっているようだ。
一体何の連絡だったのだろう?場所が分からないとか??これで引き返されてしまったらたまったもんじゃないぞ!
スマホの設定を調整しつつ、先ほどの番号に再度電話。
- こちらへの着信が出来なそうなこと
- IKEAの地下駐車場に停めていること
- 仕方ないのでメインエントランスで待つこと
を伝えて、これらをドライバーへと連絡してくれと言伝した。
こちらはようやく垂れてきた蜘蛛の糸に必死だが、あちらは「ハイハイ、ハイヨ~」のようになんだかノリが軽く、適当に受け流されている感じで不安だ・・・。
まとめ
トラブルの1日は非常に長くなりそうな上に写真もないので、記事を分割しています。
今回はホームセンター到着~ぶっ通しで電話~ギブアップ~JAF経由ADACまででしたね。
役に立つ体験ポイントとしては、以下でしょうか。
- ドイツ人は全て親切!に甘え過ぎは良くない。
- 実は英語が伝わっていない可能性も考えておく。
- 公衆電話は全然ない。
- 固定電話に発信する手段を自分でもっておくべき。
- 現地で信頼できるレッカー会社を、出発前に把握しておくべきだった
特に最後は超大事、もはや海外レンタカー旅行の必須事項だと思います。
トラブルは快方に向かい始めましたので、この単元に新たなトラブル悪化・長期化の分岐点はありません。
一応おさらいしておくと下記です。
- 準備していた通話アプリで電話発信が出来ない!
- 当日は土曜日で基本休業日。
- 大トラブル発生時の対応を想定し、最悪自己対処して良いか把握してなかった
- Hertzには小型~大型店舗、土曜営業店舗があることを把握していなかった
- 営業時間外に日本的な対応を期待してしまった
- 言い放たれたオンリーウェイの呪縛から逃れられなかった(最大要因)
長文お読みいただきありがとうございました。
この日の続編はこちらになります。(記事はこちら)
記事に写真がなくて寂しいので、当日の写真ではないですが、未掲載写真を載せておきますね。ビュルツブルグのレジデンツで、うっかり正面入り口と間違えて入ってしまったほど立派だった、庭の入り口です。