レンタカー体験談

Hertzレンタカー見積金額と請求金額に差はあった?明細確認!

先日、Hertzでのレンタカー予約記事を書きました。

(予約最終ステップで止めておくことで、見積手順としても使えますが)

今回は「日本で予約時に提示された見積金額」と「現地での請求金額」の間に差が出てしまうのかどうか?

実際の請求を元に詳しく確認・解説していきます。

正直、税抜/税込表示や割引込表示について、見積と請求で表示形式が違っているなど、ゴチャゴチャしていて非常に分かり辛いです!!

…ん?コレなんかおかしくないか??って感じた方も多いのではと思います。

でも安心してください!

私の請求に関してはズレていませんでしたので、きっと大丈夫!

Hertz提示金額の整理。日本での見積時、現地での仮請求(借出時)、現地での正式請求(返却時)

まずは提示金額を整理していきます。

  1. 日本での見積時
  2. 現地での借出時(仮押さえ時)
  3. 現地での返却時(正式請求時)

…における提示金額は↓

  1. 920.74 EUR
  2. 1,524.13 EUR
  3. 1,003.18 EUR

でした!

えっ?!全然違う?むしろ全部違う?!

…って混乱しますよね。

特に①と②の差はデカイですし、実際に現地の受付で急に外国語環境にまだ慣れてない中で目にすることになるので、割と慌てます(苦笑)

簡単に差額を説明しておくと、

  • ①と②の差:現地追加オプション + ガソリンデポジット
  • ②と③の差:ガソリンデポジット解消 + 返却日時に応じた調整分
  • ①と③の差:現地追加オプション分 + 返却日時に応じた調整分

となっていて、冷静に付き合わせていけばキチンと整合させることが出来ました!

見積と仮請求(現地借出時)との差異を実際の書類で確認

現地Hertzの窓口にて手続きを進めていくと、最終的にペロっと『Rental Record』という細長くてやや厚い紙を渡されます。

ここで「Total Estimated Rental Charges」として記載されている金額を見せられつつ、OKならサインして!と促されます。

これが見積金額と比較するとキョーレツな差異が出ていてビックリする、という流れです(笑)

実際の紙はコチラ↓

HertzレンタルレコードHertzレンタルレコード

 

(個人情報部分は隠してます)

いきなり総額の↓

この1,524ユーロだけ指されて「ハイ、サインして」は無理あるでしょうに…(苦笑)

差額分が妥当か確認するため、実際の数値で詳しく計算してみます!

冷静に見積との差を探していくと、

  1. 現地受付でドライバーを1人追加希望した: Additional driver charge
  2. ガソリン満タン分のデポジット:Maximum Refuelling Price

の部分が差異となっていることが分かります。

①は(ややこしいことに)「Location Service Charge 25.9%」「TAX 19.0%」の計算対象でもあります…。

資料から料金を確認すると①自体は「102.30」と表記されていますが、TAX類は総合計表記で「185.67」とか「171.48」と記載されちゃってますね…。

仕方ないので自分でバラシて試算してみないと分かりません。

まとめられているTAX類から①分のみを分離して試算してみますと↓

  • 102.3 × 25.9% ≒ 26.50
  • (102.3 + 26.5)× 19.0% ≒ 24.47

となります!

これで①費用の総合計が算出出来まして、102.30+26.50+24.47=153.27となりますね。

一方、②のガソリンデポジットは分かり易く、書類記載の通り450.12

つまり①と②を合算して見積からの差額として妥当なのは、153.27+450.12=603.39!

見積は920.74でしたので、ここに妥当な差額603.39を加算すると…1,524.13!

無事にピタリと合いましたねー。

現地借出時に差額を感じた場合に確認すべきポイントまとめ

以上の様に、

  1. 現地で追加した各オプション分(チャイルドシートやドライバー追加など)
  2. ガソリンデポジット分

は、基本的に見積に加算されて提示があります!

いきなり提示されるのはどうかと思いますが(苦笑)、面食らわないようにしましょう!

特にガソリンデポジットが割と強烈な額です…!

返却時にガソリンを満タンにして返却すれば、問題なく正式請求からは除外されますが、ペナルティの意味合い込で恐ろしい単価設定になっています。

最終日は日程に余裕を持って、シッカリ満タンで返却出来るようにしておきましょう!

仮請求と正式請求の差異を実際の書類で確認

現地Hertzの返却場所でチェックを受けると、その場で正式請求金額をハンディ端末で示されます。

合意してサインすると、翌日にはインボイスがメールで届いていて、クレジットカードからも引き落としされていました。

実はその場では「何だか微妙に安いような?!」と思っていたものの、理由までは分からず。

まー高いわけではないし…と受け入れておきました(笑)

実際のインボイスはコチラ↓

Hertzインボイス抜粋Hertzインボイス抜粋

 

見積とインボイスで変化したポイントを確認…日数だ!

冷静に仮請求との差を探していくと、

  • 総日数が1週間+5日間扱い!(1日短縮されている)

という部分が差異となっていることが分かります。

確かに、

  1. 借出日はフライトの遅れ+入国審査に時間が掛かった
  2. 返却日は余裕を持って空港に到着したので予定より早めの返却

でした。

結果、12日と4時間のレンタル予定が、12日と20分だったのですが。

ギリギリまたいでましたけど…、1日分オマケしてくれたんでしょうかね…?

見積との差額分が妥当か確認するため、実際の数値で詳しく計算してみます!

このインボイスを見ると「基本料金、割引」の部分は見積と大体一緒の表示内容ですが。

それ以下の項目が、見積時とは異なり明細がしっかりと分かれて表示・管理されています!

ざっくりした意味合いはこんな感じかと↓

項目 意味合い
ADDITIONAL OPERATOR 追加ドライバー
DAMAGE WAIVER 車両損害補償
SUPER COVER 保険パック料
PERSONAL ACCIDENT INS. 搭乗者傷害保険
THEFT PROTECTION 盗難保険
LOCATION SURCHARGE 便利な窓口料
ROAD TAX 道路税
VAT 付加価値税

追加ドライバー分は見積後に現地で追加したオプションなので差異が出るのは当然。いったん脇に置いておきましょう。

まず基本料金+上表の青字部分を小計して、窓口料が25.9%上乗せされて。

さらに窓口料込の全費用に付加価値税が19%上乗せされていきます。

そして検証したところ青字部分の費用は日当たり単価があり、利用日数に応じて料金変動する仕組みのようでした。

12日間料金と13日間料金を比較すると↓

意味合い 単価 12日間 13日間
車両損害補償 4 48 52
保険パック料 4 48 52
搭乗者傷害保険 4 48 52
盗難保険 2 24 26
道路税 0.9 10.8 11.7
青字費用小計   178.8 193.7
25.9%窓口料込   225.11 243.87
19%TAX込総合計   267.88 290.21

こんな感じの模様。

青字部分の費用は1日短縮で「-22.33」のダウンが見込まれます。

 

一方、基本料金部分は。

見積420.84 → 請求388.48なので1日短縮で「-32.36」の差額。

こちらにも窓口料と付加価値税を加算。

-32.36×1.259×1.19-48.48ですね。

 

最後に、いったん脇に置いておいた追加ドライバーオプション分を確認します。

単価表示は「102.30」なので、こちらにも窓口料と付加価値税を加算。

102.30×1.259×1.19+153.27となりそう。

まとめると、

  • 1日短縮青字費用 -22.33
  • 1日短縮基本料 -48.48
  • 追加オプション +153.27
  • 合計差額:+82.46

程度なら妥当のハズ。

請求1,003.17-見積920.74=+82.43なので…。

無事にほぼ合いましたねー。

現地借出時に差額を感じた場合に確認すべきポイントまとめ

以上の様に、

  1. 現地で追加した各オプション分(チャイルドシートやドライバー追加など)
  2. 日数が違う場合

は、基本的に見積からズレる要因になります!

各項目で日割りになったり税金が乗ったりする分、返却した駐車場のその場で計算はかなり困難になるかと思いますが…(苦笑)

  • 特にオプションはつけなかった
  • 日程も時間含めて予定通りだった
  • ガソリンは満タンで返却した

という状況なら、借り出し時とは異なってほぼ見積時と金額は同じはずですので、見積時の価格を頭に入れつつ返却に向かうと良さそうです!

(ないとは思いますが、)もし大量差額が出てしまうなら、ガソリンでキチンと満タン判定されているか念押ししてみても良いかもしれませんねー。

まとめ ガソリンデポジットは意識しておくと良い

実際の書類や請求明細の数値を用いて、細かく検証をしてきました。

今回の私たちの様に「オプション追加・日数変更」など、ちょっと特殊な背景があると厄介ですが。

何も変化点がないのに、現地であれっ?!金額がおかしい??って焦る場合、理由の大半は

『ガソリン満タンデポジット』

になるでしょう。

キチンと満タン返却すれば正式請求には加算されない金額ではありますが、借出窓口で慌てないように頭に入れておきましょう!

見積時、借出時、正式請求と目まぐるしく金額が変動し、妥当なのかをその場で判断するのは難しかったですが。

帰国後に落ち着いて検算することで、キチンと合っていることが分かりました!

Hertzの会計は安心ですね!

もしモヤモヤっとしている方は、この記事を参考に検算してみるのも手ですよ。

では。