旅日記前書き
<旅日記>のカテゴリでは、実際に私がドイツをレンタカー旅行した際につけていた日記を、現地で撮影した写真と共に紹介していきます。
別途移動ルート・観光内容をまとめた記事を作成しております。
合わせてご確認頂くことで、当日の旅程に対する余裕度・充実度などを感じ取って頂き、皆様の旅の計画のご参考にして頂ければと思います。
なお日記の時系列はそのまま活かしております。
皆様の旅に活かして頂けそうなポイント「だけ」をご覧になりたい場合は、目次より「まとめ」に飛んで頂きご参照下さい。
移動ルート・観光内容をまとめた記事はこちらです
私たちがドイツで実際に走行したルート、走行時間、慌ただしさを報告します!計画の参考にどうぞ!|初めてのドイツフランスレンタカー旅行体験談 (europe-drive.com)
2019/8/17 フュッセン~レンタカートラブル⑤
ここまでの経緯は別記事参照ください。(記事①はこちら、記事②はこちら、記事③はこちら、記事④はこちら)
安心から一転、緊張走って脱出へ
そのうち、後部ガラスが真っ黒にスモークされたベンツが目の前ギリギリに路駐してきた。
スモークのせいで車内の様子は全く見えないが、中にいるであろう乗員は一向に一人も外に出てこない。
少し妙だ。
時刻はもう20時を回り、あたりは暗くなってくる。
もしかしたら前のクルマは悪者で、この妙な待機時間はもう1台仲間を呼んでいる最中なのではないか。
駆け付けた仲間に後部にもべったりギリギリに停車され、離脱が出来ないように固められたうえで襲われたら…と妙な妄想から、緊張がよぎった。
少し冷静になって考えてみた。
・・・だが状況的により怖さが増してきたので、意を決してエンジンを始動。発進して脱出。
壊れかけのクルマで地下駐車場にいる(はず)のおじさんのところへ向かった。
やはりというか案の定というか、おじさんのADAC車はそこから消えていた。
5分経ったら戻るは何だったの・・・。
1周して元の場所へ戻って待機。
この間に停めていた場所に救援が来ていても困る。
仕方ないので元の場所にそろーりと引き返してみる。
先ほどのクルマはいなくなっていた。
単純にIKEA買い物帰りの家族を待っていた、とかだったのだろうか?
元の位置に駐車してまた長い待機を続ける。
気が付くとそろそろ予約していたフランクフルトの宿のチェックイン予定時間である20時になりそうだ。
宿をとったブッキングドットコムの日本窓口へと国際電話し、チェックイン時間に間に合わないが、キャンセル扱いにはしないでほしい旨を伝えようと電話を発信中に、今度は後ろからヘッドライトで照らされていることに気付く。
ついに救援車が到着!陽気なアンチャンが親切!
ついにADACの大型レッカー車が到着したようだ!
電話の適当なアンチャンと同一かどうかは不明だが、似た口調のアンチャンが運転していた。
着くなりタバコを吸いだしている。
こちらから車を降りて話をしに行く。
言われるままに乗車した。
・・・。これ、また話が伝わってないのかな?
と伝えながら、Hertzの書類と電話窓口を見せてみる。
アンチャンはエマージェンシーロードサイドアシスタンスへと自分の電話から電話を掛け、聞き覚えのある例の保留音を流しながら私と会話する。
と反応してくれた。
何だって、6人も乗ってるのか?!ジーザス!
・・・などと、へたくそなこちらの英語に対し、割と親身になって話を聞いてくれた。
結局、アンチャンの電話からもHertzには繋がらないまま、先ほどのおじさんと同じ提案を受けた。
- これから最寄りのADACまでけん引してくれる
- そこからタクシーを手配してくれる
- シュトゥットガルト空港店のHertzに向かう
- 代車手配もADACから連絡しておいてくれる
・・・とのことだ。色々と助かる。
さらにその場で6人が乗れるタクシーへと再手配してくれた。
・・・と教えてくれるなど、いろいろと親切だ。
親切な言葉が1日中緊張し疲れ切った体に染みる。
途中、「領収書」の英単語だけ思い出せない様子だったが、ここではじめてポケトークが役立った。
ドイツ語を話してもらい→英語に翻訳。
・・・とコミュニケーションできた。
トラブル悪化・長期化の分岐点番外編①ADACで忘れたこと
IKEAからADACの営業所までレッカーしてくれたが、私以外の5人は車内に残したままレッカー移動だ。
前方が釣られて斜めになった車内でレッカーされていくという、ある意味貴重な経験となった。
営業所に到着し、やって来たプリウスアルファのタクシーに6人+大荷物で乗り込む。
・・・割と無理がある。
一部の荷物はトランクに載りきらないので、膝に抱えて乗るしかない。
ADACのアンチャンとは握手して、別れる。
大きな感謝を伝えて別れたが、後から思うとチップを渡しておくべきだった。
ここまで大変だったとはいえお世話になったクルマとも、走行距離の記録や最後の記念撮影などをしている余裕もなく突如のお別れとなった・・・。
タクシーはシュトゥットガルト空港へと到着
膝に載せたデカい荷物で足が圧迫されて感覚がなくなってからしばらく経った頃、タクシーはシュトゥットガルト空港へと到着した。
タクシーのおじさんは、ここで即座に降ろしてしまうことはせずに、ターミナルはいくつなのか?と聞いてくれた。
Hertzレンタカーの窓口に行きたいと伝えると、最寄りの場所で降ろそうとしてくれているようだ。
まとめ
トラブルの1日は非常に長くなりそうな上に写真も撮れてなく文章オンリーなので、記事を分割しています。
今回は、妄想による緊張・緩和~ADACアンチャンに救われる~シュトゥットガルト空港到着、まででしたね。
一日の終わりに近づいて来てはいますが、まだもうひと悶着あるんですよ・・・。
役に立つ体験ポイントとしては、以下でしょうか。
- ADAC救援は心強い。身構えずに呼びましょう。
- クルマとの別れやお世話になった方とのお別れは後悔のないように
- ポケトークが少し活躍
- 人数と荷物が多いとタクシーも大変。手洗い洗濯で荷物絞っていて奏功。
今回はトラブル悪化・長期化の分岐点番外編が登場しております・・・。
この分岐点は当日のトラブル長期化には無関係ですが、後日に引っ張ってしまったのです・・・。
不正解だったポイントは、レッカーされた証明を一切もらわずに立ち去ったことです。
後日、クルマが戻らないとHertzで騒ぎになったことで気付き・・・、青ざめました。
これで見つからなかったら何も証明できないじゃないかと・・・。
結果はHertz側の連絡不備でしたけど、通報騒ぎまであり心ここにあらずでしたよ・・・。
長文お読みいただきありがとうございました。
この日の続編はこちらになります。(記事はこちら)
記事に写真がなく寂しいので、当日の写真ではないですが、未掲載写真を載せておきます。フュッセンの一棟コテージ宿、2階から見える景色です。ノイシュバンシュタイン城と、そこに住んでるから2階の窓のカギぐらいなくたって大丈夫よ!と言われた大家さんの家が写っています。